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診断と治療の原理 |
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生命の息づく所には動きがあります。体温も肌触りも生身の人間と同じ人形を用意し、目隠しで触ってみたとしても、誰しもが命ある人間とは違うものであることを言い当てるでしょう。そこには生命の息づく所にある脈動やさまざまな律動が感じられないからです。
心臓の脈動と呼吸の動きを人形に加味させたとしても生身の人間とは違うことが、熟達した治療家には伝わります。脳脊髄液の流れが生み出すリズムや体中の体液が海の潮の流れのように満ちたり引いたりする大きなリズムが、人形には感じられないからです。顕微鏡で見たミドリ虫を思い出して欲しいと思います。食胞も繊毛も原形質もすべてがダイナミックに動き続けています。
人体もまた同じです。胃が蠕動運動していることや、腸が分節運動していることは皆知っていますが、腎臓や肝臓や子宮や脳に自動性があることを多くの人が知りません。
しかし、体中の全ての組織、器官は健康である限りダイナミックに活動しています。そして、その動きは触診によって外から判別することが可能です。精密な3D画像のように、ある臓器のどの方向の動きに問題があるかもわかるのです。
生命は基調となるのは液体のダイナミズムです。液体の動きがあって初めて個々の細胞に栄養は付与され、個々の細胞が生きている間に作り出す老廃物を
除去することが可能になります。
個々の細胞にきちんと栄養が受け渡され、毒物や老廃物が取り除かれる事こそが医療の一番の根幹となるべき事であり、老化防止アンチエイジングの基本であります。
液体の動きを正常化させ、バイタリティを与えることが当院での治療の基本です。構造は機能を支配します。構造に問題が起きる、
例えば血管が塞がるという構造問題が生ずれば、内臓は変性を起こしその機能を全うできなくなります。
当院の治療は液体のダイナミズムを妨げる構造に働きかけます。具体的には筋膜に緊張が生じ、筋膜の内部を通る組織液の流れに滞りが生じたならば、その筋膜に力のベクトルを集め、たるみを作り、組織液の流れる通路を作ります。それによって今まで流れが滞っていたために生じた変性も、液のもたらすダイナミズムの中で、その息吹を取り戻すのです。
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